ハピネス
変えられる変えられない
「じゃあ皆、宿題やって来るの忘れないでね!」


「先生、もうすでに記憶が抹消されそうです」


「なぁーに言ってるの!きちんとやって来なかったら、宿題倍にするから!」


「「「ワァァッ、鬼教師だーーーっ!!」」」


――――トントン


たった今受け終わった国語の教科書やノートを揃えて、机の中に仕舞い込む。


「龍汰、昨日のバラエティー番組観たか?超面白かったよなぁーー!」


「ごめん、観てない」


「ええーーーっ!?マジかよもったいねぇ!!」


「……」


クラスの男子と話している比嘉君に、一瞬だけ視線を移した。





< 201 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop