ハピネス
今まで何度か天祢の目に宿っていた、“迷い”という感情。


本人が気づいているのかは知らないが、そのオーラが天祢から消えている。


「昨日帰って来た時は、あんな風だったのにねぇ……」


つい昨日、クラスメイトの男の子の妹のオルゴール壊しちゃったって半泣き状態だったクセに、仲直りでもしたのかしら。


ああ…もしかしてやけにやる気満々だったのも、“彼”と仲直りしたから?


――――いや…なんか違う気もするわね。


「だぁーかぁーら、大丈夫だって言ってるだろうが。いつまで凹んでるんだよお前は」


「アラ………グッドタイミング」
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