ハピネス
でもなんやかんや言って、結構楽しかったかもしれない。


リリアに天界の話教えて貰ったり、自然物自由に操れたり。


決してデメリットだらけでは…なかったよね。


うん…楽しかった。


「ありがとう、リリア」


私も頭を下げて、部屋は再び沈黙に包まれた。


フッとリリアの目が時計に向き、私に戻って来る。


「それじゃあ見返りの叶える願い事1つを決める、最終決断を行うわ。天祢、願い事はもう決まってるんでしょうね?」


時刻は午後9時55分。


「―――うん。決まってるよ」


今の私の心にある希望を、リリアに伝える時が来た。
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