ハピネス
仰々しく、真剣にリリアが喋り出すと、魔法陣が電気が点いてる室内でも分かる位輝き始めた。


リリア…フルネームリリア=ハーウェウっていったんだね……今初めて知ったよ………


「そのお礼として、アナタの願い事を1つ叶えてあげましょう。アナタの願いは……何ですか?」


リリアが杖を両手で支え、先端を私の顔に剣道の竹刀の様に向けた。


そのまま口を閉じたリリアは、私を真っ直ぐ見つめる。


「私の…願いは……」


ねぇ、神様。


リリアという天使がいるのなら、当然神様もいるんですよね?


ハピネスという制度を作った、ご本人様。
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