ハピネス
どうしたんだと聞きたくなる位慌てふためく私を、比嘉君が瞬きを繰り返しながら見ていただなんて、リリアの背中しか見てない私は気がつかない。


「もうリリア…!私に用あるんなら、惟万理や比嘉君がいない時にしてよ!!」


リリアと私が着いた先は、病院内にある休憩スペースだった。


イスとテーブルが数セットしか無い休憩スペースには誰もいなくて、ガラスの仕切り越しに様々な人が歩いているのが見える。


リリアは抗議する私をスルーし、何か小声で呟いてから右手をパチンと鳴らした。


今のって…私が学校でハピネス中にリリアが張ってた、結界の仕草?
< 271 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop