ハピネス
「まぁ……私は感謝してるわよ。3日も仕事手伝ってくれて。ありがとね?天祢ちゃん」


右手の人差し指で天祢のアゴを支え、顔を近づける。


すると天祢の白いホッペが、たちまちリンゴみたいに赤く色づいた。


「なっ、なっ……リリア、同性に色気大放出するのやめてよっ!ドキドキしちゃったじゃない!!//////」


マジメにテレている様子の天祢は、きっと肌以上に真っ白な心の持ち主。


純粋なこの子が自分だけの幸せを手に入れられる未来が、いつかやって来ます様に。


そう願いながら、天祢から受け取ったフューチャーをバッグの中に仕舞った。



【完】
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