ハピネス
そう。フューチャーは“ハピネスじゃない人間”にはただのネックレスも同然なのだ。


「だから返しなさい。それ次のハピネスも次の次のハピネスも、ずっと使っていくんだから」


もう一度手を伸ばすと、ようやく私にフューチャーを渡す天祢。


似た感じのネックレス用意してあげようか?という提案は、「別にいいよ……」と言われた。


「あーあ…ひたすらハンコ押しとかは大変だったけど、魔法使うのは楽しかったのになぁーーー…」


プーーッと膨れっ面の天祢は、まるでフグの様。


からかってやりたいが、また怒り出しそうだから…やめときましょうか。
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