ハピネス
だったらそれでいい。もうこれ以上続ける必要は無い。


オレは士源の手を振り払って、廊下を走り出した。


「何でもねぇ!オレやっぱり調べものしてくる!!」


「なっ……ちょっと待てよ龍汰!」


「お前頭いいからってこういう事きちんとしないと、成績下げられるぞーーーっ!!」


後ろで困惑している士源が慌ててオレを追いかけて来ているのも無視して、そのまま走り続けた。


本当は廊下は走っちゃいけないんだけど、今回は許して下さい先生ッ!!


こうしてる間にも、昨日の早乙女の病院での傷ついた様な顔が脳内にフラッシュバックしてくる。
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