ハピネス
一体どこに行っちゃったんだろうと考えながらミニハンバーグを咀嚼していると、惟万理が徐(おもむろ)に口を開く。


「おいしそうね、お弁当」


「っ!?ギャッ!?」


そんな彼女の言葉を全部聞く前にいきなりリリアが後ろから私の右耳元に囁いた為、思わず短い叫び声を上げてしまった。


「あ、天祢…?」


「ごめん惟万理、またまた何でもない!ちょっとリリア、いきなり背後から耳元に囁かないでよっ!!」


親友が急に叫び声を上げたせいで、ポカーン顔の惟万理ちゃん。


急いでまた言い訳をして、後半部分は後ろにいるリリアに超小声で訴えた。
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