例えば魔女と恋をして


「フられたくらいで会社辞められたら私が悪者みたいだよねー」

頬を膨らませる私に同僚の夏希が笑う。


「そんな事を言えるのはあんたにフられた経験がないからよー?」

「そうかなぁ…根性の問題じゃないの?」

「そう思うなら、試しにフられてみなよ?」


試しにフられるって…

好きでもない相手に告白してフられたって、何の経験にもならない。


私は夏希の言葉を苦笑いで聞いていた。





そう。あの時の私も何も考えずに喋ってた。


今更…


ようやく自分の性格の悪さに気が付いた。


無知ほど

経験が浅いほど

未経験の事に対して軽く発言できる。




こんなに無知で

性格が悪くて

よく

顔じゃなくて性格で勝負だなんて言えたものだった。



暁君の行動は…


あの頃の自分と重なるけれど

違うことが1つだけある。





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