無愛想で糖度高めなカレの愛
ぎゅっと夕浬くんの首にしがみついていた私は、ゆっくりとベッドに下ろされた。背中を受け止める弾力が、ソファーよりさらに心地良くて眠気を誘う。

でも、再び組み敷かれて降り注ぐキスの雨の気持ち良さは、それ以上だ。


「ゆぅ、りくん……」


吐息とともに名前を口にすると、彼の唇は首筋から下へと下りていく。

ざっくりと開いたニットから見えるデコルテの部分に、柔らかな唇が吸い付き、身体が勝手に小さく震えた。


あぁもう、何も考えられない。

どうなっても、何をされても構わない。あなたなら──。


のぼせたような、ふわふわとした意識の中でそんなことを思う私に、彼も呼び掛ける。


「明穂さん……俺だけのものになって」


懇願するように聞こえる、熱くて切なげな掠れた声。

夢と現実の狭間で、そんな甘い囁きが響いた気がした。




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