ぼくらのストロベリーフィールズ

3-1








一吾くんの家と自分の家を行ったり来たりな毎日が続く。



そんな中、5月になり、

高校最初の中間テストが近づいてきた。



「ねーねー今度この4人でどっか旅行でも行こうよー」



みんなで懸命にテスト範囲を復習している中、彼女は1人だけテンションが高い。



「俺バイトあるしなー」



教科書から目を離さずに、尚紀くんが答える。


一吾くんは無言のままスマホをいじり始めた。



「あはは、ほら今はテスト前だし。落ち着いたらね」



なぜか私がフォローをするはめに。


ようやくナズちゃんは口を尖らせながら、まーそうだよねーと諦めてくれた。




この4人でのファミレス勉強会。


頑張ってセッティングしたまではよかったものの、いざ本番になると微妙な空気が漂いつつあった。



「何か飲み物持ってくるけど?」


「あ、私も行くよー」



尚紀くんが気を利かせてくれたので、私もついていくことにした。



ナズちゃんと一吾くん。


絶対、合わなさそうだと思うけど、せっかくだし2人きりにしてあげないと。





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