ずっと、君に恋していいですか?
薫は重責を背負わされても、泣き言ひとつ言わない。
今までのように志信に会えなくなるとわかっていても、“寂しい”の一言も言わない。
(またなかなか会えなくなるって焦ってんの…オレだけか…?)
自分は薫にあまり必要とされていないんだなと、志信はやりきれない思いでチャーハンをかき込んだ。
「明日から…朝、早いの?」
「オープンまでは7時頃に家を出る。オープン後しばらくは6時頃に家を出ないと…。」
「そうか…。じゃあさっさと食って帰ろう。」
それからは黙々と食事を済ませ、志信は薫をマンションまで送り届けて帰路に就いた。
志信はコートとジャケットを脱ぎ捨てて、ベッドにゴロリと横になった。
(結局また仕事だよ…。)
次に会う約束をしたくても、朝早く出掛けて夜遅く帰る薫の事を考えると、何も言えなかった。
仕事なのだから仕方ないのはわかっている。
薫がそれほどの大きな仕事を任されるほど、上司から信頼されている事も、それに値する仕事ができる人なのだという事もわかっている。
だけど、薫にとって自分が存在する必要などあるだろうかと思うとやりきれない。
(なんでオレからどんどん離れて行っちゃうんだろう…。どんなに頑張ったところで、足元にも及ばないよ…。)
今までのように志信に会えなくなるとわかっていても、“寂しい”の一言も言わない。
(またなかなか会えなくなるって焦ってんの…オレだけか…?)
自分は薫にあまり必要とされていないんだなと、志信はやりきれない思いでチャーハンをかき込んだ。
「明日から…朝、早いの?」
「オープンまでは7時頃に家を出る。オープン後しばらくは6時頃に家を出ないと…。」
「そうか…。じゃあさっさと食って帰ろう。」
それからは黙々と食事を済ませ、志信は薫をマンションまで送り届けて帰路に就いた。
志信はコートとジャケットを脱ぎ捨てて、ベッドにゴロリと横になった。
(結局また仕事だよ…。)
次に会う約束をしたくても、朝早く出掛けて夜遅く帰る薫の事を考えると、何も言えなかった。
仕事なのだから仕方ないのはわかっている。
薫がそれほどの大きな仕事を任されるほど、上司から信頼されている事も、それに値する仕事ができる人なのだという事もわかっている。
だけど、薫にとって自分が存在する必要などあるだろうかと思うとやりきれない。
(なんでオレからどんどん離れて行っちゃうんだろう…。どんなに頑張ったところで、足元にも及ばないよ…。)