流れ星スペシャル
「アズ、明日は休め。きっと疲れてんねんで」
それからトシくんはそう言った。
「けど日曜日やし、忙しいやろ?」
「桂木さんも進化しとるから、なんとかなるわ。いや、なんとかするし。うん」
「でも……」
「要るから」
「え?」
「アズはこの店に必要やから、体こわされたら困るねん」
それだけ言うとタオルで手を拭いて、トシくんは鉄板の後片づけへと向かった。
うっわ……。
これやん、これこれ。
トシくんがくれた言葉も、心遣いも、素直にうれしくて、胸にジーンと沁みてくる。
どうして桂木さんは、こういうことが言えんのかな?
ウソでもいいのに……。
そのまま三人で淡々と作業を続ける。
「沢井さん」
そうして閉店業務がすべて終わる頃、桂木さんに呼びとめられた。
「少し話がしたいんやけど、いいかな?」
「え、はい」
「トシくんも、いい?」
桂木さんはトシくんにも声をかける。
「え、オレも?」
「うん」
桂木さんに促されるようにわたしたちはホールへ移動し、片づけたばかりのボックス席に三人して向かいあった。