流れ星スペシャル
「オレの嫁、恋人がいる」
「へ?」
急に話が全然別の次元へすっ飛んでいって、暴れていたうるるんの動きが、ピタッと止まった。
「嫁にはオレと結婚する前から、いや、オレとつきあうずっと前から、つきあってる人がおってな、今もその人と続いてるねん」
「は……あ」
うるるんは、ポカンと店長を見あげている。
「その人のこと、スゴイ好きやけど、家庭のある人やから結婚できへんねんて」
「何……言ってるの、店長?」
店長は、話をやめたらうるるんが帰ってしまうとでも思っているかのように、しゃべり続ける。
「でな、ほかの男と結婚したら忘れられるかと思って、オレと結婚してみたらしいわ」
「は?」
「けど結局、リカコも、相手の男も、あきらめられへんかった……って話」
「店長……。なんで、それがわかったん?」
「それはえっと、結婚して3か月くらい経った頃かな? 嫁が夜中に泣きながら電話してるの、聞いてしまった」
店長はうるるんの手首をつかんでいた手を、スッとほどいた。
「『どうしても忘れられへん』って……。『結婚なんか、するんじゃなかった』って泣いてたよ」
「そんな……」