黒狼と猫の総長様
近くにいた男を殴り、スペースに移動する。
……スカートほど、動きにくい服はない。
パッと脱ぎ捨てて、解かれ首にかけられていたリボンで、髪をしばる。
『……毒蛇、黒虎……
私が、相手してやるよ』
挑発的なえむを浮かべ、右手の人差し指をクイクイと動かす。
『舐めんじゃねぇ、女!』
簡単に挑発に引っかかった男達が、私に殴りかかってくる。
……あの集団の遠くに移動しないと。
元から遠くにいたけど、ね。
離れた場所に移動しながら男達を殴っていく。
『グワッ……!』
声を出しながら崩れ落ちた男を見て、顔を上げる。
……何事…⁇
誰も、立っていない。
否、私と、集団以外。
まさか、倒れた?
全員?
あたりを見渡すと、死体のように倒れる男の山。
『……何が、舐めるんじゃねぇ、よ……』
唖然としながら男達を見ていると、1人の女が駆け寄ってきた。
『く、黒羽さん、ありがとう!!!』
そう言って頭をさげる女に、思わず目を見開く。
まって、これこそ、何事?