黒狼と猫の総長様
『……ついた』
琉達の言う、倉庫に着いた私は思わず目を見張った。
『……でかい』
今間で見てきたのとは違う。
綺麗で、大きい倉庫。
最早、倉庫ではなく、城。
そう思えるほど大きかった。
『……でかいだろ?
俺らの家だ』
いつの間にか横にいた翔の言葉に、素直に頷く。
確かに、でかい。
それにしても、家?
『家って、何』
『俺ら、全員ここに住んでる。
まぁ、家族もいるけど、了承済みだしな。
それに、いろいろ事情があって住んでる奴もいるんだよ』
全員、俺が拾った。
そう付け加えた翔に、曖昧な返事を返す。
そういえば、琉も翔に拾われたって言ってた。
なら、翔は、いろんな人の恩人なんだろう。
琉が、あんなにも感謝していたんだから。
他の人達も、翔には相当感謝している筈だし。
『お前も、住むか?』
翔にそう言われ、思わず顔を上げる。
『さっき、言ってたろ?
家族いないってさ。
だから、住むか?』