黒狼と猫の総長様
それを見て、皆が肩を震わせながら笑をこらえているのが見える。
『……くくっ…
いいか、お前ら。
こいつはな、お前ら憧れの黒狼だ』
笑をこらえた声で私を紹介する翔。
え、何。
わたし、憧れられてたの?
『……でも、俺の友達に、玲彩さんと寝たって言ってる奴がいるんですよ?』
……え?
私、と?
『……ドッペルゲンガー⁇』
『じゃねーよ』
また私の頭を叩く翔を見る。
『……翔』
『あ?』
『……シワ、よってる』
そう言って伸ばした手を、琉に掴まれる。
『玲彩。だめ』
『……何が?』
『何でも。取り敢えず、だめ』
そう言って私の手を離さない琉に、渋々手を下ろす。
『……多分、アレですね。
玲さんを使って、自分の株を上げようとしているだけでは?』
壮一の言っている言葉に、首をかしげる。