隠れ家
それからも、またいつものようにそこへ通った。

するとたまに彼女がいた。

会えば、キスをした。

それから、飽きたらまたお互いの存在を忘れたかのように過ごす。

金魚のようだと思った。

二回金魚鉢を叩いたときだけ、生きていることを感じた。

そんなように。
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