隠れ家
隠れ家
それから程なくして、また一人になった。

たまにしか二人になる時などなかったけれど、それでも相手がもうここには来ないと感じたとき、少しぽっかりと心に穴があいた気がした。

また来るのではないかと、足を運ぶ回数は増えたけれど、それでも会うことはなかった。

なんとなく、わかっていたけれど。

この心の穴は、少しも埋まらなかった。



そしてわかった、



自分は生きているんだと、悲しいんだと、



好きだったんだ、と。



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