“さよなら”なんて言えなかった
12年目の夏


小学6年生の夏。


体育館に集まった生徒に向かって
右半身火傷をした女性が
あの夏の日の事を語る。


『昔の家は隣同士が引っ付いていて


1つの家が燃えると全部が燃えてしまうから壊していました。


8月6日も空襲警報が解除されていて


私たちは建物を壊しに行っていました。


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