ゼロの相棒
****
私は、その日は、夜になるまで一歩も部屋を出なかった。
あれから、泣き疲れて眠ってしまったらしい。
気がつくと、時計の針は夜の十時をさしている。
変な姿勢で眠ったせいか、身体中が痛い。
ため息すら出ない。
むくっ、と起き上がると、コンコン、と
扉を叩く音がした。
ふいに、頭の中をあるシルエットがよぎった。
………ゼロ?
私は猛スピードで扉まで走る。
ガチャ、と扉を開けると、
そこには黄金の髪の青年ではなく
蒼瞳の青年が立っていた。
私が驚いて見ていると、彼は私の顔を見て言った。
「…だいぶ泣いただろう?可愛い顔が台無しだ。
ゼロじゃなくて悪かったね。少し、話さないかい?」
私は、彼の顔を見つめて
少しの沈黙の後、こくん、と頷いた。
ジンは、私の部屋に入ると、
ぱたん、と扉を閉めた。