ゼロの相棒






私はその言葉に、はっ、とした。





そうだ。





私が倒したのは、ルナータが作り出した
“偽物の”黒マントの人形たちだ。








私たちの本命は、“本物の”ルナータ…。






『ドロシー、丘の様子は?』





ジンの声が聞こえる。




ドロシーは丘をじっ、と見つめてため息をついた。





「…ダメです。人影どころか、魔力すらも感じません。」





じゃあ、まだ奴は町の中にいるってこと?




私は空中を見回した。






何もない……。





星たちが綺麗にきらめいている。





『…また雲隠れかよ。チキンな奴。』




レオが、ぼそっ、と言った。



シャボン玉を通して丸聞こえだ。





『…仕方ない。一回塔に戻って作戦を練り直そう。

また、ばらばらでいる時に攻撃されても
厄介だ。』






ブラッドの指示とともに、魔法使いたちの返事が聞こえた。






……奴は、このままずっと“動かない”つもり?







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