strawberry tea×わがまま姫♀



『へぇ~。
でも、良かったな』

「…何が?」



『守谷と話してると、海宝の話ばっかしてた。
凄い嬉しそうにさ。』



………え……







「……本当に?」

『うん。もう、海宝が蓮の子供だったら…親バカみたいに。』





今沢君はクスッと微笑んだ。






「…そうなんだ…」

『守谷は俺の学校来た時、初めて会った女子にすら告白されてたし。』





……凄…。






『でも海宝が初めて守谷から告白した女なんだろ?』



あたしは頷いた。




『凄い事だよ。
大切にされてるって分かる。』




………素直に嬉しい。






「…ありがとう…」


凄く嬉しくて、思わず頬が緩んだ。






「でも、姫央も凄い今沢君が好きだよ!!」


『は?』


今沢君は目を丸くした。






「姫央も今沢君も意外にシャイだから、見てて楽しいんだよねぇ~♪」

『……シャイか?』





「うん!!シャイ!!
恥を知らない蓮と比べるのはおかしいけどさ…

もっと積極的に頑張りなよ!!あと観覧車があるでしょ!!?」




あたしはニヤリと笑った。







「観覧車でロマンチックな事してあげて!!」


『……はぁ!?無理!!
守谷じゃあるまいし…』




ぷ。やっぱりシャイだ♪






「蓮はロマンチックでは無い気が…(ただのエロ男だし)

観覧車で姫央に愛の言葉とキスだよ!!これしかない!!」






今沢君は暫くうーんと唸った。




「分かった!?
絶対、だよ!!」






あたしは今沢君をギロリと睨んだ。

(↑だから財閥の息子だよ)






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