Time Paradox
新しい街

新天地

リリアーナが孤児院に預けられたのは9年前。

そこではずっと、働きながら育てられてきた。


だが今日、その生活は終わる。


「今までありがとうございました。」

リリアーナはそう言って頭を下げると、もう家族同然のようになったベディおばさんが寂しそうに微笑んだ。


「あなたはとっても働き者よ!だからどこへ行ってもやっていけるわ!」

そう言ってベディおばさんは、リリアーナをきつく抱きしめた。


「私、頑張るね…」

「応援してるわ。だけど、たまにはこっちにも顔出すのよ?」

リリアーナは大きく頷くと、再度お辞儀をして手を振った。


「さようなら!ベディおばさん!」

「リリアーナ、元気でね!」


ベディおばさんは嫁に行く娘でも送り出すように、走り出した列車に手を振った。
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