時間よ、止まれ。
そして…
やってきました!
サッカー部の県大会!!
夏休み目前の、日差しが強烈な昼下がり。
私達サッカー部応援団は、会場である近くの大きな競技場にやってきた。
華恵と、前の方の観客席に腰掛けた。
サッカーのフィールドって、かなり広いんだなぁ。
初めて来た所だったから、キョロキョロ見回していたら…
「優祐!頑張ってぇ♪」
この、聞き覚えのある可愛らしさ溢れる声援は…!
忘れてた…。
サッカー部には、斉藤さんもいたんだった…。
もちろん、何故だかファンが多いらしい新井への声援は、多く聞こえる。
でもその中で、斉藤さんの新井への応援は、一際大きく聞こえる。
新井の近くにいるマネージャーの斉藤さんとは違って、遠くの観客席にいる私の応援なんて…
きっと、
届かない…。
私は声を発することなく、ただ立ち尽くしたまま、試合の行方を見守ろうとした。