無邪気な姫と気だるげな騎士




すると王様は目を見開いた。



……そりゃ、そうだよな。




「……本当に申し訳ございませんでした。身をもって償いますのでなにか罰を…」




すると王様はいやいやいや、と驚きの声を上げた。




「…遅くね?」



「はい?」




「いや、だからもうとっくに手を出してるもんかと思ってたんだが。

え?レインくん、君は今日初めて手を出したの?」




は?なにを言ってるんだ?この人は。




「はいまぁ……」




頷くと、なぜかすげぇ。と感嘆の声をかけられる。



え?




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