鬼部長の素顔


優子が悪い、と
何度も……何度も唇を塞ぐ



『っ……、はやとっ…さ……』


私が話そうとすれば
また口を塞ぐ


後頭部を軽く抑えられ抵抗もできない



「優子が誘うから悪い」


そう言って唇ではなく
首筋へと移動してった



『あっ……ま、……待って。』



部長の手は
パジャマのボタンを外しにかかっている


慌てて部長の手を払おうとしたけど
私の手は捉えられ
部長は肌けた胸元へ顔を埋めてくる



『はや……と、……あっ…んっ』


「声……聞こえちゃうよ?」



意地悪な声が聞こえてきた
絶対遊んでる

けど、こうなったら
部長を止められる方法なんて無い



でも、でも……
麻耶先輩と白井さんがいる
隣の部屋じゃないけど
気を緩めれば、バレちゃうかも……。


耐えるように
握られた手をぎゅっと握り返してしまう



「あ、蹴った。怒ってんのか?」


そう言って、私のお腹にもキスをする
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