鬼部長の素顔
ピンポーン……
その音で目が覚めた
目は開いたけど、身体は動かない
いや、動きたくないんだ
コン、コン
玄関ドアを叩く音と……
「優子、いる?」
早希の声がした
私は怠さが残る身体を起こし
玄関のドアを開けた
「優子、いるじゃん。……どうしたの?」
私の酷い有様を見て
早希の顔が引きつっていた
『……入る?』
「え?あ、うん。っていうか、どうしたの?何があったの!?充くんが連絡してきてさ、優子と連絡つかないから知らないかって……」
充という名前にビクッとした