ー・・と、ため息を漏らす俺の肩に腕を引っかけ

竜也が煙草に火を付ける。



「スーーー・・プフゥゥーーーー・・・」



「ちょ、おい!
仕事すんじゃねーのかよっ」


「ふふっ…ははははっ……。



ーーー・・・まぁまぁ、気持ちは分かるけどな。
だけどさ…美奈子ちゃんの事はもう……」





竜也がそう言いかけたその時、、





ー・・・バタンッ!






「こぉら、竜也ぁーーーッ!」

「うわっ、出た!!」


「出たってなによっ!本っっ当にいつもムカつくっ!!
掃除しないで煙草吸ってるとこ見たら誰だってさぁ!」



おいおいおい……

またうるせーのが来たよ……。






このうるさい奴は 高田 涼。
歳は俺の1つ下で19歳だ。


顔は美人なんだけどなぁ〜・・



性格がキツ過ぎてなかなか男が寄り付かないが
実はお化けがかなり苦手だ。




・・と竜也がいつもからかっている。





噂によると片想いの相手がいるらしく、
俺は竜也だと勝手に思ってるけど

それを言ったら涼はいつも不機嫌になる。



ふふっ。素直じゃないなっ。






ただ……






仲良いのは良いんだけどさ…




本当にいつもうるさすぎっ・・・





ーと思いながらも
仕方なくなだめるに徹する俺って一体・・・・





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