ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「どっかの駅って…どこ?思い出して…」


矢神に睨まれ、若干引き気味に考え込む亜季さん。


「異人館が近くにあるって、何駅だっけ?」


「「異人館!」」


矢神とまた声が揃う。

あー、この男と気なんか合いたくない。


「三ノ宮駅じゃないかな?」


矢神が思いつく。


「あ、そう!三ノ宮駅から少し行った所にあるって」


「本当か?ありがとう!」

亜季さんに、早口でお礼を言うと、矢神はスタスタと駅の方へ歩いて行ってしまった。


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