ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「おっ、これこれ!
このケチャップライスの上に、デン!て、黄色いオムレツが乗ったヤツ…」


目がキラキラしてる。


「オムレツにナイフをスッと入れると、とろっとろの半熟オムライスになって…すっごく美味しかったらしいです!」

思い出した。すごい自慢され、悔しかったんだわ。


「マジか…来年もやるかな。限定メニュー。
河田さん、来年は、何とかして六月に来ようよ」


「はい、来ましょう!」


いやいや…待って。

私と藤枝さんは、恋人同士じゃないよ?あれ?
来年も来ること前提なの?

…まあ、いっか。ただの社交辞令だ。

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