好きとか絶対ありえへんっ
学校の正門にもたれて、携帯をいじりながら歩夢を待つ。


30分ぐらい待っていると、歩夢が正門に向かってくるのが見えた


「なあ、あゅ……」


俺は歩夢に声をかけてへ向かおうとしたが、途中でやめた。



歩夢の隣には、見慣れた男…拓人がおった。



歩夢と拓人は楽しそうに話をしている。



まるで、俺が入る隙なんてないって言うてるみたい。



…けど、今日声かけへんかったら、一生声かけられへん気する。




「歩夢!!」


俺は意を決して歩夢を呼んだ



「え…は、るま…?」



歩夢は俺を見ると、いきなり泣き出しそうな顔をした




…そんな切なそうな顔せんといて。



俺まで泣きそうになる



「歩夢。話したいことある…


拓人、今日1日だけ歩夢借りていいか…?」



歩夢は俺に返事をしようとする気配がないので、拓人に尋ねた



拓人は沈黙。


俺たちの間に重い空気が流れる
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