偽恋

有栖川電工。
ブランド名をRENOCK(レノック)。

今やゲーム機や家電製品、豪邸建築まで任される程の大手株式会社となった家は、大々的な社員を全国に持ち、様々なコンテンツに取り上げられた。

その反面、家の中は壊滅的だった。
母親は精神科で入院。
弟2人はそれぞれで有栖川の名前を捨てて野球選手、芸能界へ入った。
俺は親父を支えるために親父の会社を手伝っていた。


『アリス・クラウン』

でかくなりすぎた家は、二人だけ暮らしていてもあまりにも使いずらくなっていつの間にか寮へと変貌し、俺はその寮の寮母として働いている。
親父はほとんど会社から出られなくて、会社でオフィスを作った挙句にお手伝いさんを配置した。
とはいえ、親父との仲は良好だ。
お手伝いさんに手を出すほど愚かでもない。




< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop