同居ノススメ

慎太郎は買い物に

桃は餃子の下ごしらえと
副菜を少し作り始めた。

慎太郎が帰ってくると
2人で餃子を包み、
ホットプレートに並べると
焼きあがるまで、
ビールを飲んだ。

包み方は桃の方が綺麗で
焼き方は慎太郎のほうが
うまかった。

「俺たち、
いいコンビじゃない?」と
慎太郎がいうと

「わたしもそう思ってた!
お互いが苦手なところを
補えてるような気がしてた」

とお酒が入り、
少し頬を赤らめる桃。

「たくさん作っちゃったから
明日のお弁当に入れちゃうかもよー?」

と桃が聞くと

「いいよ、きっとこれは
冷めても美味しいと思うから」
と同意し

慎太郎が続けた。

「あっ・・
俺、明日は『オープン記念』
という名目の飲み会だから、

帰りが遅くなりそうなんだ・・

桃と顔合わせられないのは
寂しいけど、先に寝ててね」というと

「そうなんだ、
じゃあ、わたしも久しぶりに
同僚と飲んでこようかな・・・

ちょっと
『奢らなきゃいけない約束』があって・・」

< 112 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop