同居ノススメ

慎太郎は
桃が帰ってきたと思い、

インターフォンを確認せず
思い切りドアを開け

「桃!おかえり!」と
声をかけると

そこには
桃と同じくらいの年齢の
小柄な女性が目を丸くし、
立っていた。


慎太郎は慌てて

「えっと・・ごめんなさい。
どちらさまですか?」と聞くと

「内田さん・・ですよね?

初めまして、わたくし、
中山亜紀と申します。

桃さんと同じ保育園で・・」

と話を続けようとしたとき

慎太郎は
亜紀の肩をガシッと掴み

「はい、内田です!

桃!
桃は、いまどこにいるんですか?
教えてください。

昨日から、
ここに帰ってきてないんです。
これから警察にも行こうと
思っていました。

いますぐ、逢いたいんです」

と必死に訴えた。

その姿をみて亜紀は

「ふふっ!ホントに
桃のこと、大事にして
くださってるんですね」

と少し笑った。

「早く、教えてください」
と慎太郎が訴えると

「わかりました。
その前に、
お仕事大丈夫ですか?」

「仕事は、部下に任せます。
いま連絡します」といい

手早く慎太郎は、
長谷川に連絡をいれて、

急遽、
高木に助けて貰うことにした。

「ついてきてください。
わたし、クルマで来てるので、

説明は、
向かいながらでも良いですか?」
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