同居ノススメ

「おやすみ」

といったものの
慎太郎は、となりに感じる
桃の体温にドキドキしながら、
天井を見上げ1日の出来事を
振り返っていた。


朝、
ふらふらした足取りの彼女を
見つけて、きっかけを作って
強引に部屋に押し入って、
彼女に同居まで認めさせて・・・

挙句の果てにそそくさと
引っ越しまでしてきて。

あっという間にころっと
彼女の虜になってしまった自分に
戸惑うとともに、
それを止めることもできず
しまいには一緒のベッドに入って・・。

昨日までの自分とは
全くの別人なんじゃないか
と思うほど、桃との出逢いが
衝撃的だった。


俺の理性・・いつまで保てるかな・・

いつか吹っ飛ぶんじゃないかと
それだけが心配で・・・。

でもなんだろう
この落ち着く感じ・・


いままで女性とそれなりに
関係を持って
朝まで共にすることもあったが、
自分が熟睡することなんて
絶対にできなかった。

一人じゃないと眠れないのに
この微睡みは・・なんだろう・・・

と思いつつ
慎太郎も眠りについた。


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