同居ノススメ
「不動産屋と、役所と・・
あと食器とか、
ソファとかも見に行かない?」
「慎太郎、
ホントに・・ここに住むの?」
「えっ!?なにを今更?
『同居のススメ』も決めたよな?」
と、ダイニングの壁に貼ってある
手書きの『同居のススメ』なる紙を
ビシっと指差し、
慎太郎は呆気にとられていた。
すると桃はさらに
「いや、
いっときの迷いかと思って・・」
と更にいうので
堪えきれず笑ってしまい
「ふははは!!面白いなー!
そんな一時的なもので、
こんなに荷物まで
全部を運び込まないでしょ?
まったく、桃ってなに考えてんだか
わかんない時あるねー」と
慎太郎が笑った。