T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
『生き返らす事は出来ない。でも生み出す事なら出来るよ』
「他の存在なんていらない!私は他の人なんて要らない!!」
『聞いて?』
「私は…和希だけ…好きだって言うのも言われたいのも和希だけよ!他の存在で紛らわせるなんて出来るわけ無い!」
『お嬢!』

そのピエドラの声と同時にパッと眩い程の光があたりを包んだと思い目を瞬間的に目を閉じた美羽。ゆっくりと目を開けるとそこには実体に近いほど鮮明なピエドラが立っていた。店で会った様な裸ではなくきちんと服を纏っていた。

「お嬢…泣かないで…聞いて?」
「…ピエ……ドラ?」
「そうだよ。お嬢」
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