エリートな彼と極上オフィス
「私が担当します、ご連絡は山本宛にください」
「わかりました、連絡させましょう」
これ絶対、痣になる。
涙をこらえながら、3人に合わせて立ち上がった。
「お前、何考えてんだよ」
「その言葉、そっくりお返しします…」
部屋へ戻ると、ただちに罵声を浴びた。
度重なる暴力にダメージを受けていた私は、自然と声が低くなる。
「あいつの視線、見たろ、お前が窓口なんて言ったら、連絡にかこつけて絶対誘われてたぞ」
「別にそれでもいいじゃないですか、気に入ってもらえて、結果、依頼したことがうまく運ぶなら」
「お前、そんなんで仕事回して、嬉しいのかよ」
「私が嬉しいかどうかは関係ないでしょう、最終的に、スペシャリスト採用が実現すればいいわけで」
「すればいいわけでって…」
先輩が絶句する。
なんなんだ、今日の先輩、しつこいな。
「お前、そういうの、なんとも思わないのか」
「そういうの、とは?」
「その、女を武器にするみたいな」
なんと。
これにはかちんと来た。
「なんとも思わないわけないでしょう、不愉快ですよ、でも実害がない限りは、リターンがあるなら我慢するってことです」
「そんな我慢、しなきゃいい」
「いったいこれは、なんのお話なんですかね? 私は先輩の叱責を受けるほどの、まずい対応をしましたかね?」
知らないうちに、声が大きくなっていたらしかった。
室内のメンバーの視線を感じる。
先輩も気まずそうに、ちらっと室内を見た。