エリートな彼と極上オフィス

「私が担当します、ご連絡は山本宛にください」

「わかりました、連絡させましょう」



これ絶対、痣になる。

涙をこらえながら、3人に合わせて立ち上がった。



「お前、何考えてんだよ」

「その言葉、そっくりお返しします…」



部屋へ戻ると、ただちに罵声を浴びた。

度重なる暴力にダメージを受けていた私は、自然と声が低くなる。



「あいつの視線、見たろ、お前が窓口なんて言ったら、連絡にかこつけて絶対誘われてたぞ」

「別にそれでもいいじゃないですか、気に入ってもらえて、結果、依頼したことがうまく運ぶなら」

「お前、そんなんで仕事回して、嬉しいのかよ」

「私が嬉しいかどうかは関係ないでしょう、最終的に、スペシャリスト採用が実現すればいいわけで」

「すればいいわけでって…」



先輩が絶句する。

なんなんだ、今日の先輩、しつこいな。



「お前、そういうの、なんとも思わないのか」

「そういうの、とは?」

「その、女を武器にするみたいな」



なんと。

これにはかちんと来た。



「なんとも思わないわけないでしょう、不愉快ですよ、でも実害がない限りは、リターンがあるなら我慢するってことです」

「そんな我慢、しなきゃいい」

「いったいこれは、なんのお話なんですかね? 私は先輩の叱責を受けるほどの、まずい対応をしましたかね?」



知らないうちに、声が大きくなっていたらしかった。

室内のメンバーの視線を感じる。

先輩も気まずそうに、ちらっと室内を見た。

< 14 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop