ずっと、ずっと。【短編】




うまい言い訳が思い当たらない私。


あなたのことが好きで、諦めるために捨てました、なんて口が裂けても言えない。


「えっと・・・」


もごもごしてる私に痺れを切らした彼は


「好きな人でもできたわけ?」


そう、謎な質問を投げかけた。


よくわからず、困ってる私を無視して彼は口を動かす


「好きな人ができたから、俺はもういいの?
俺との約束はなかったこのになるの?」



・・・言ってる意味がわからない。


口調からして、怒っていることはわかるんだけど、


そんな言い方じゃまるで、


「嫉妬してるみたい。」


声に出したことに気づいてハッとする。


そんなわけないじゃん!

何言ってるの私!


慌てて取り付くろおうとする私より先に、


「そうだよ。わるい?」


彼は、そう言った



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