歪んだグリム童話たち。
その家は、ちょっと歩いたところにある小さな家だった。



「あそこだよあそこ、誰かの家なんだろうけど、多分もう使ってないんだよね」


「へえ…」



木でできた5段ほどの小さな階段を上がり、ドアを開ける。


するとそこには、鏡と机、ベッドだけが置かれた殺風景な部屋が。



「お、お邪魔します…」


「赤ずきんちゃんさー、敬語やめなよ!堅苦しいの苦手なんだよね俺!俺のこともヴォールクって呼んで良いし!」

「え、あ、はいっ」

「直ってないよ」


顔を見合わせて、くすくすと笑い合う。
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