クールな同期が私だけに見せる顔
うなだれて何気なしに、彼の視線を視線を感じた。
私は、無意識に彼の方を見た。
彼と視線が絡まる。
彼は、黙って私の顔を見つめていた。
さっきまでの不機嫌さは消えて、穏やかな目になっていた。
何か言わなくちゃ。
何でもいい。
出来れば、まったく関係ないこと。
「ねえ、せっかくだから、高級な料理でも食べようか?もちろん、割り勘でいいよ」
私は、彼に勇気をもらって言う。
こ、恋人として食事をする最後の機会かもしれないし。
「ダメだ。そういう店は、今日はやめとこう。
静かに話ができるとは思えないからな」
「ん、そうだね」
口汚い言い合いにならないように、心がけるってこと?
「省吾、話しにくいなら、考えがまとまってなら、別に日を改めてもいいよ」
私は、もう一度聞いた。
「考えがまとまる?別に迷ってるわけじゃないから、平気だ」
私はそれを聞いて憂鬱な気分になった。