クールな同期が私だけに見せる顔
絡まってた糸が次第にほどけていく。

俺は、守ろうとして晴夏のことを信用できずにいたのかも知れない。

素直な気持ちをちゃんと言葉にできれば……

晴夏がじっと見つめている。

よかった。
また、こんなふうに向き合えて。


「省吾のこと好きなの。抱いて」


ええっ?

ちょ、ちょっと待て。

頭真っ白。


急になんてこと言いだすんだ。

自分でも、顔がみるみる赤くなるのが分かる。

晴夏が心配そうに、俺の顔をのぞき込んでくる。

もうわかったよな。

どうしょうもないくらい、晴夏にベタぼれしてるって。

だから、俺も正直に言うよ。


「晴夏にそう言われたの、初めてだったから。
お前、本当に俺に抱かれたいのかって、いつも不安だったから」

嬉しくて涙出そう。


ずっと好きな女だったんだ。

同期の飲み会で、晴夏を途中で連れて行くのが気に食わなかったのも、付き合った女性の中に晴夏のような精神的なつながりを求めて、敵わなかったのも、今になったらよくわかる。


「お前、俺と一生、関わって行くのって、どう思う?」


別に、人生に多くを望むわけじゃない。


日常に、ずっと晴夏を見ていたい。

俺、お前が半径5m以内にいてさえくれれば、それでいいや。それだけで心が落ち着いていられる。
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