クールな同期が私だけに見せる顔
「島村課長が、このことを気にしてたから、そのうち問題になると思うな。
課長、晴夏のとこにも話を聞きに行くと思うから、驚かないで」
「そう、わかった。教えてくれてありがとう」
私は、彼に微笑んで見せた。
こう見えて、省吾はとても律儀な性格だっだ。
彼は、家で会社の話や、仕事の話を極力しない。
彼の近くにいるようになって、始めて気がついた。
もともと、自分のこと話す人じゃなかったけど。
省吾が、仕事の中身とか、同僚の個人的な話を自分からすることは、まずない。
私が、そっちに話を振っても、何となく話題を変えてしまう。
何でだろう。
しばらくそう思っていた。
彼の整った容姿を見れば、周りも彼をすぐに受け入れる。
いろんな部署の、いろんな人と付き合いがあるし。
廊下で一緒にいると、通りがかりに声をかけていくのは、いつも彼の知り合いだし。
彼は、人当たりが良いい。
明るいから調子よく見える。
何でも話してくれそうに見えるけれど、実は、そうではない。