フラワーガーデン【アリシア編】
彼女から目を逸らすと、再び窓の外に目をやる。


娼館の前を往来する人々の中に、警官らしき人影が紛れているのを見てはっとし、慌てて、カーテンの陰に身を隠す。


そんな僕の心配をよそに、警官はそのまま娼館の前を素通りしていく。


ほぉ~。

大丈夫だ。

こんな風にずっと緊張しっぱなしだと、これから先の旅に身が持たなくなる。

とにかく落ち着こう。


手に持ったコーヒーに口をつけた時、アマンダのキャッキャとはしゃぐ声が耳に飛び込む。



「見て見て~!僕ゥ~。このコ、美乳~」



ぶーーーーーーーーーーーーーっ!!!



「なっ、何、勝手に脱がせてるんだよ!」



慌てて、アマンダからアリシアを奪い取る。



「え~。だってぇ着替えさせないとぉ~」

「そう言うことは……」



ん?



なんか……



今……



触った。



僕の手の中でむにゅっとした感触が……。



タラ~リと一筋の脂汗が背中を流れる。


そして



その時


アリシアが……



目を開けた!



アリシアは僕の腕の中で目を擦り、辺りを見回す。


「先生……。ここは?」

「あたしンち~♪」


アリシアは、辺りを見回していた目線を、
ふと自分の胸に、
(と言うかそれを包んでいる僕の手に)
落として……

しまった!


慌てて、彼女の胸から手を放したけど、時すでに遅く……

「先生のエッチーーーーーーーーーー!!!!」

アリシアが放った渾身のグーが、僕の顔面にのめり込んだ。



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