先生だって遊びたい
櫻憧華学園は生徒は勿論独身教師も寮に入り生徒と共に乱れのない生活をという方針なのであります。
乱れのない生活をと言われましてもとてもそれは難しい事であります。
特に美鈴にとっては…

「それに真奈美あんたなんで言わないのよあの光浦がまだ居る事」

光浦とは彼女達が在学中生活指導をしていた光浦弥生先生であります。
今はこの学園の教頭先生をしているのであります。

「だって言ったらあんた来てくれなかったでしょう?」

「あたりまえでしょ来るわけ無いじゃん」

美鈴は在学中光浦先生には色々と目を掛けて貰っていたと申しますか…
むしろ目を付けられていたようであります。
まぁはっきり申せば私は問題児であった訳で色々問題を起こしては光浦先生にお説教をされていたのであります。
まぁそれはさておき実は美鈴は一昨年まで医師をしておりました。
実家が綜合病院を開業しており親が望むまま医師の道に進んで総合病院の救急医でありましたがあまりに過酷な仕事ゆえ…

 (だって毎日飲み歩くなんて出来ないんだもん…)

もとい、美鈴は自分には向いていないと思い退職したのでありますそんなおり同窓会で再開した真奈美に養護教諭を進められ資格を取った後、真奈美のお父上が経営しております母校の櫻瞳華学園に採用して頂いたのであります。

 (はい、保健室の先生になっちゃいました)
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