先生だって遊びたい
途中デザートを挟み口直しをしてからまた再開するのだ。

「美味しいー幸せだわ」

「美鈴マジすげーな?俺負けそう…」

 (色気より食い気なのさ!)

「ねぇこの杏仁豆腐持ち帰りもあるじゃん、これも奢って?」

「げぇーお前帰ってからもまだ食うの?」

「だって美味しいもん、それに篠原さんにもお土産ね」

篠原美沙希には光浦先生が食事を部屋まで運んでいるのである。
今朝、体の調子を見に行ったが多少熱っぽいが心配する程ではなかった。
部屋から出れない為ストレスが貯まるだろうが仕方のない事だ。
せめて差し入れでもしてやりたいと思うのである。

「篠原はどんな感じ?」

「少し熱があるけど処置したばかりだし精神的なものもあると思う。心配する程じゃないよ」

「そうかなら良かったよ」

90分ギリギリまで食べ杏仁豆腐のお土産まで買ってもらい私は大満足であった。

「あー食べた食べた皇輝ご馳走様」

「ほんと良く食べたよな?しっかり元取ってるだろな?」

「さぁお土産もって帰ろう?」

「なぁご馳走したんだからもう少し付き合え」

 (まぁご馳走になったから仕方ないか…)

「どこ行くの?」

「姪っ子の誕生日プレゼント買うの付き合ってくれ」

 (へぇー姪っ子が居たんだ?)
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