Ri.Night Ⅳ

「……どういう事だよ、コレ」


十夜から携帯を奪い取った煌は一瞬の沈黙の後、画面を見つめたままそう零した。


な、なに?


煌の表情は十夜と同様険しく、信じられないとでも言うように携帯の画面を見下ろしていて。


「オイ、何だよ?」


その表情を見た彼方が煌から携帯を奪い取った。


「……っ、」


彼方は画面を見た瞬間、目を見開き息を呑んだ。


「彼方まで何なんだよ!!」


絶句する彼方から携帯を奪い取った陽は携帯をテーブル中央に持っていき、テーブルに両肘をついて画面を見た。


気になったあたしや壱さん、そして充くんと遥香さんも同時にその携帯へ寄っていく。


「凛音っ……!!」


「……っ、」


あたしが携帯の画面を見たのと十夜が声を上げたのはほぼ同時だった。


視界の端で陽が携帯を遠ざけたのが見えたけど、もう遅い。


あたしは見てしまった。





“鳳凰妃はニセモノ。ホンモノは別にいる”





──そう、書かれているのを。
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