猫柳の咲く季節に



あれ…?


なんだろう……


画面に映し出された番号は、まったく知らないもの。


少し恐怖心を感じたけど、とりあえずその電話に出てみた。


「…もしもし」


『あ、突然すみませんっ!永瀬 しおりさんですか?』


「え?あ、はい。そうですけど…」


なんで、私の名前知ってるの?


『私、文化祭のチラシを見て、電話しました』


文化祭………あっ!


「もしかして、 捨てネコの飼い主希望の方ですか?」


『はいっ!』


本当に電話してくれた……!


興味を持ってくれた……!

< 114 / 514 >

この作品をシェア

pagetop